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自然農法とは

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目次

自然農法のはじまり
自然農法の特徴
自然農法は宗教?
自然農法の良さ
自然農法の大変さ
まとめ

自然農法のはじまり

自然農法は、福岡正信さんが提唱した農法です。

「耕さず、草をとらず、肥料を与えず、農薬を使用せず」
を4大原則とした農法です。

福岡さんの教えを引き継ぐ自然農法家さんには
岡田茂吉さん、川口由一さん、木村秋則さんなど
がいらっしゃいます。

若手の自然農法家さんでは長野で講座を開かれている
竹内 孝功さんがいらっしゃいます。

各人、福岡さんの理念を取り入れつつも
すこしずつ手法をアレンジをされています。

・草を刈っては敷く
・無肥料無農薬だが耕運をする
・肥料不足の兆候がでたら米ぬかや油粕をほどこす

などです。

自然農法の特徴

粘土団子

福岡正信さんの自然農法の4大原則
「耕さず、草をとらず、肥料を与えず、農薬を使用せず」
を体現するのが粘土団子でしょう。

乾かして粉にした粘土と様々な種を混ぜて、
お水を入れてお団子のように丸めます。

子どもの頃つくっていた泥団子に
タネを入れたようなものです。

この粘土団子を畑にポイポイと投げ込んでおきます。

すると保水力の高い粘土に雨が染み込み
発根・発芽がはじまります。

そして複数混ぜ込んだタネの中で
その土地にあった野菜、
雑草に負けない生命力の強い野菜が育つ。

という栽培技術ですが、
実際に試したことはありません。

いつか試してみて、ご報告したいと思います。

不耕起

一般的に知られている自然農法の特徴は
不耕起栽培だと思います。

一度畝をたてたらそれ以降は
機械にしろ、クワにしろ、
耕しません。

最初の畝立ても
クワやスコップなど
手作業で行うことが多いようです。

ちなみに、
自然栽培を提唱されている
奇跡のリンゴの木村さんは
耕起栽培です。

機械を使って荒く大きく耕した後に、
表土を細かくし
播種・定植しやすいようにしています。

草を刈っては敷いて

雑草を敵とみなさない
というのも自然農法の特徴です。

  • 雑草が土壌を豊かにしてくれる
  • 害虫の天敵の住処になる
  • 草マルチになる

中でも草を刈っては敷いてを繰り返して
土壌を豊かにしていく
という考え方は自然農法の特徴の一つです。

雑草が微生物により分解されることで
土の団粒化、そして肥料分が作られます。

植物の根張りがしやすい環境と
必要な栄養素を供給してくれる
豊かな土壌となります。

自然農法は宗教?

自然農法について情報を集めていると
自然農法は宗教?
と思われる方もいるようです。

自然農法と宗教がなぜ結びつくのか私には謎だったのですが、
調べてみると
自然農法を教え広めた岡田茂吉さんが
世界救世教の教祖だったことが
その理由なのかもしれません。

世界救世教の関連団体である
MOA(エムオーエー)自然農法文化事業団(以下MOA)は
自然農法の技術開発や普及をしていますす。

自然農法の実践家の中には
岡田茂吉さんの信者さんもいたと思いますので
そのため自然農法=宗教?
と思う人もいるのかなと。

また、
自然の理(ことわり)は
神道や宗教の教えと似ているものもあります。

自然の理(ことわり)の話しを聞くと
宗教っぽいと感じるのかもしれません。

自然農法の良さ

  • 機械を使わずに栽培できる
  • 大型機械を使わないためエコ
  • 自然に敬意を払った農法家が多い
  • 生命力の強い野菜が育つ
  • 自然の厳しさを体感できる
  • 自然の素晴しさに触れられる

自然農法はトラクターなどの大型機械を使うことはありません。
使っても管理機や耕運機くらいでしょう。

大抵は鍬や三角ホー、ノコギリ鎌など
人力の農機具を使います。

そのため石油などの天然資源の利用量が少ない
エコ農法です。

またパーマカルチャーや半農半Xなど
田舎暮らしに興味を持つ人や
自然の理(ことわり)に興味のある方が
自然農法に興味を持ち実践されているようです。

私(小川)自身、
5年近く自然農法を実践してきましたが
自然農法で育てた野菜は
生命力が強いと感じています。

友人に食べてもらうと
美味しいく元気になる
という言葉をもらうことが多いです。

自然農法の大変さ

  • よい土になるまでに長い時間がかかる
  • 大きく育ちにくい
  • 雑草に負けやすい
  • 手間がかかる
  • 畑を広くげられない

自然農法は
雑草を刈っては敷いてを繰り返し
雑草を微生物に分解してもらい
土を豊かにしてもらう農法です。

しかし表土に草を敷いても
年に数ミリしか団粒化した土にはなりません。
大雨が降れば表土は流れてしまいます。

そのため土は豊かになりにくいので
野菜は大きく育たなかったり
雑草に負けてしまいます。

そんな痩せ地でも雑草は旺盛に育つので
毎週のように草刈りが必要になります。

手間がかかるため
農地を広げるのは難しいでしょう。

まとめ

自然農法の4原則
「耕さず、草をとらず、肥料を与えず、農薬を使用せず」
は私(小川)に農業への希望をもたらしてくれました。

「もっと簡単に、自然の理(ことわり)にかなった、
美味しく元気になる野菜を育てられるかもしれない」

実際に自然農法をやってみてわかったのは
楽ではないということ。

でも、
小さい農地で、
毎日のように手をかけたい、
土に触れ、
植物に触れ、
陽の光や風や雨といった自然と触れ合うのに
自然農法はオススメの農法です。

もっと楽に、美味しく元気になる農法があるかもしれないと
希望を持たせてくれたことに感謝感謝。

もっと楽に、美味しく元気になる農法に興味のある人は
炭素循環農法など大規模かできる
無農薬・無肥料栽培がオススメです。

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コメント

  1. ピンバック: 炭素循環農法とは
  2. 牧武士 より:

    小川さんの自然農法に向き合う姿勢に感服しています。
    私も、福岡正信の本に影響を受け、貸農園で作物を育てています。育てながら人間が生きることは何かを、どう生きるべきかを考えていますが、この自然豊かな地球で命をつなぐには、自然に向き合い自然のテンポに合わせ一日中手間を厭わずに生きるべき考えています。
    現代人は、工業化社会がの中で楽で便利で快適な暮らしを是とし、この暮らしが、地球規模の深刻な問題を招き自滅の道に向かっていることに気づこうともせずに、本来どう生きるべきかを考えないでを皆が渡っているから大丈夫だろうと赤信号を突き進んでいる姿に人類に未来はないと思いながら余生を過ごしています。
    江戸時代の医者で思想家の安藤昌益は、人間の生きる基本は直耕(ひたすら心をこめて土に向き合い作物を育てること)であり、自分で耕さない武士、商人、学者、僧侶などを不耕貪食の民として厳しく指弾したとのことです。そして一切の余暇享楽は直耕の妨げになるので、慎むべきと論じています。
    現代人のほとんどの人は不耕貪食の民で、余暇享楽を是としており、安藤昌益はあの世で嘆いていると思います。

    1. OGAWA より:

      牧さん

      コメントをありがとうございます。小川です。

      私が自然農法と出会ったのは今から10年ほど前。農薬も肥料も使わなずに美味しいお野菜が食べられるなら良いなぁと軽い気持ちで始めたのがきっかけです。今では、お野菜を育てることとそのお野菜を育む自然の不思議に興味津々です。

      牧さんのおっしゃること良くわかります。畑やお野菜、自然と触れあう楽しさや気持ちよさを知ってもらいたいと思います。ただ、4月から3年を目処に宮大工の修行を始めたことで、仕事や家事・子育に追われる人たちの気持ちもわかるようになりました。畑仕事をする暇も気力もないのだろうと想像できます。

      私にとって週1日の貴重なお休み。その貴重な時間での畑作業から、お野菜や土地からたくさんの元気をいただき、たくさんの学びをいただいています。そして自然と触れ合うのはとても気持ちいいです。

      畑や野菜と触れ合う気持ち良さや元気になる感覚を多くの人が体感されるといいですね。

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