実験記録

実験農場調査

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12月のワンベジ定例会。
じんちゃん実験農場への籾殻撒き&耕運、
こずえちゃん実験農場の耕運。
それと実験農場の圃場調査をしてきました。

まずはヤマナハウスさんからお借りしているじゅんちゃん実験農場と小川実験農場。

【 じゅんちゃん実験農場 】

実験農場の中で一番水はけも土壌物理性も
微生物層も良いと思われる。

もっともたんじゅん農法の成功に近い圃場と期待大!

土質は食壌土(重粘土にちょびっと砂が混じった感じ)

作土(耕運機で耕した深さ)は20cm程度。

スコップで掘ると70cmは楽に掘れます。
そこから直径1cm程度の鉄棒を指すと60cm刺さりました。
ここが硬盤層なの?

それとも、表土から直径1cm程度の鉄棒を指すと37cmで止まります。
こちらが硬盤層なのか悩みます。

PHは5.5と低め。

1年前に1t程度入れた籾殻がほぼ分解されていました。
通常生の籾殻は分解に3年程度かかると言われているので
それだけ微生物の量も多いのだと思います。

2017年はトウモロコシを植えて
途中までいい感じだったのですが中盤で肥料切れ。
その後、イノシシにやられていました。

来年2018年はとても期待しています。

【 小川農場 】
じゅんちゃん実験農場のすぐ隣。
すでに20cm程度の畝立てしてあります。

廃菌床を撒いた畝と畝の間の道を掘りました。

土質は食壌土。

畝間の通路をスコップで掘ると30cmくらいで掘れません。
そこから鉄棒を刺すと15cmくらい刺さりました。

畝高さ20cmの場所に鉄棒をさすと44cm刺さりました。
44cmで硬盤層。

野菜たちにとっては深さ44cmあるので
とりあえず根っこを張れるスペースはあると思われる。
野菜の根は最低深さ25cm程度必要と言われています。
根野菜はそれ以上。

PHは6と中性。

【こずえちゃん実験農場】

ヤマナハウスから車で3〜4分の場所。

土質は食壌土。

作土(耕運機で耕した深さ)は20cm程度。

表土から鉄棒を刺すと40cmでストップ。硬盤層。

表土から20〜40cmの土は思いきり押してへこむくらい。

地下40cm以降は黄褐色の粘土で指で押してもへこまない。
根が張れないだろうなぁ。

PH6(中性)

畑を借りた時はミミズが大量に、それはもう大量にいた。
深さ20cmのところに硬盤層があったので
そこで腐敗していてミミズが大量発生していたと思われる。

廃菌床、籾殻を撒いて耕運したためか
いまはほとんど見かけない。
清浄度は高まっていると思われる。

【 まとめ 】

じんちゃん実験農場の土壌の良さが際立っていました。
70cm掘っても硬盤層(硬い粘土層)が出てこなかったのにびっくり。
以前から水はけの良さも感じていましたが、
籾殻の分解も早く微生物そうの豊かさも感じていました。

2年目の2018年が楽しみな圃場です。

全体通してびっくりしたのはpH。

PHが低目。
農家さんに聞くと南房総は弱酸性の土壌が多いらしい。

野菜が育ちやすいpHは6.0-6.5と言われています。
作物によりますが。

なので、pH5.5はビックリでした。

石灰を入れて中和することもできますが、
入れたらいれたで他の栄養素とのバランスもあるようです。
その辺、土壌医の勉強でもう少し詳しく勉強していきます。

もう一つ、改めて課題に感じたのは
作土(20cm)より下の硬盤層(重粘土層)。

この硬盤層をどう破砕したらいいのか悩む。。。

硬盤層があるとここで水がたまりプール状態。
流れないので水は腐り、
腐った水で野菜が育ち、その匂いにつられて虫が集まります。

なので硬盤層を壊すのは重要事項なのです。

廃菌床や炭素資材の漉き込みで改善されるのか、
サブソイラーなど機械を用いた方がいいのか
緑肥でなんとかなるのか。

硬盤層を簡単に破砕できる方法が見つかれば
日本中、世界中で喜ばれるんだけどなぁ。

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